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コンプリート

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旧ホームページより過去のお店日記

2016/07/07 大きい車

こんばんは。
コンプリートの雑賀でございます。
昨日、今日は飛び切り暑いっすね~(>_<)
ピットはまだスポットクーラーを使うほどでもなく扇風機がガンガン回ってます。
あんまりスポットクーラーを使うとなんか頭痛くなるんですよね~。
当たっているところは冷えひえだけどちょっと離れれば40度ですから…そりゃ頭も痛くなりますわな。
 

ピットには大きな車が2台入庫中です。
RXの全幅は1900mm(うちが持っていたRXは前期でしたがこの全幅でした)、ランクル200は確か1980とか1990mmです。
RXもちょっとコンパクトに見える大きさですな。
この2台が入っても両ドアを開けて作業が可能です、うちのピット(^O^)/
作業性は命ですからね、広いピットは作業性が良いです。
この2台は2台とも冷やし車の作業です。そう、リモートスタート付き。
コンプリートの作業ではレクサスでも細心のランクル200でも純正リモコンを壊すことなく作業が可能ですよ!!
 
そう、大体のショップだと純正リモコンを壊してリモコンからエンジンを掛けるときだけボタンにリモコンを近づけるような回路やうちのオリジナルのモジュールはリモコンからエンジンを掛けるときだけリモコンに電池を入れてブレーキを踏んで、プッシュボタンを押す…のような回路でエンジンスタートをさせています。
でもリモコンを壊さない方法はどうやるのか?それは企業秘密ですがもちろん車のコンピューターにアクセスをする訳ですね。
車のコンピューターにもう一個のコンピューターを接続するわけですが…最近の車は配線も細っせ~~~のよ。
 
ディーラーオプションや何か量販店で用品を付けるときには細い線用のエレクトロタップを使っているみたいですが当然太い線のエレクトロタップでも結線不良が起きるのに細い線で起きない訳が無い(~_~;)
前にも日記で書いたようにうちのピットにはエレクトロタップはありませんよ~。
全部ハンダで作業してしまいますので。
ハンダもただやればいいというわけではない。その辺の事は今年の4月にも日記の記事で書いたのでご興味のある人はちょっと読んでみてください。
ハンダのやり方と配線のまとめ方←ちょっとページ重いよ。
 
今日はRX450hのコンピューターをいじった時にちょっと写真を撮ったのでそのハンダの話の続きを。

コンピューター部、思いっきりアップで撮ってます。
アップで撮ってるのである程度の太さに見えますが配線一本0.3sqです。ピントが合わないくらい細いんですね。
これ以上寄せるとピンと合わないのでハンダ部分が写せないんですがハンダした後です。
美しいハンダは前回の記事で上げたのでそちらを参照にしていただいてこのハンダしたところ、当然ビニールテープで絶縁をしないといけない訳ですよね。
色々な車両の配線直しをやっているとこの配線の絶縁がみんなテキトー。
「絶縁に適当も何もあるのか?(-_-メ)」と思われるあなた。
あるんです!!
むしろこの絶縁テープの巻き方で仕上がりは違うかもしれませんね。それと配線の「持ち」と言うかなんというか。
上の写真、もう一度。今度は一本だけ集中して見てください。

車両のピンクの線に黄色/黒の線を割り込ませているのがわかりますね?
ハンダが終わっているので後はビニテーで絶縁するだけです。赤丸の部分をテープで巻きます。
…気づきましたか?赤丸、丸じゃないですね?楕円です。
配線が出ている部分(2本の部分と言うか)が多めにテープを巻イメージになっているのがわかりますか?
なぜか?これにはちゃんと理由があります。
絶縁だけであればビニールが無い部分を撒けばいいのですがビニテーで絶縁するのは絶縁するだけじゃなくて重要な意味があります。
もう一度写真を見てください。ハンダでくくりつけたちょっと後方に青い点がありますね?
そこ、この接合部で一番弱い部分です。
ハンダしたところは固くなっているので少々ではほどけません…てか外れないですね。
車が振動して揺れると一番負担が掛かるのはハンダした部分じゃなくすぐ隣のハンダが無い部分です。
人間の骨も骨折したところは強くなるらしいですね。同じようにスポーツをすると次に折れるのは前に折れた部分のすぐ隣の部分だそうです。固くなっている所のすぐ隣は一番力が集中するところなのでここをケアしないといけません。
ケアする=動かないようにするんです。車の振動が来ても動かなければそこの部分が折れること、弱くなることはありません。
だから手前側が多めに巻くんです!!奥なんて隠れてればいいんです、絶縁なんだから。
手前の部分は絶縁だけでなく一番弱い部分をケアする役目も持ってます。
 

そうすると・・・巻き始めはこのようにテープを斜めにすると美しく仕上がります。
配線と垂直に巻き始めてテープを伸ばしながらやっても良いのですが…あまり美しく仕上がらないんですよね。
まっ、自己満足なんですけどね(~_~;)
 
 

ね。きれいにビニテーを撒くと「ボデッ」としないでスリムに、かつしっかりと絶縁ができるんです。
垂直に巻き始めるとその分長さを使うのでビニテーの部分がもうちょっと太ります。
太るとカッコ悪いよ。スリムに純正の配線に溶け込ませてあげると配線わかりにくいから!!
でこの部分から3本出しました。そして・・・
 

この写真を撮った後に絶縁のテープが隠れるくらい全部テープで黒くしたんだけど一応イメージ映像。
赤丸内のテープも前述のとおり追加した配線が振られないようにここに関所を作っておきます。
配線はハンダがない所は柔らかいので多少曲げても大丈夫ですがハンダに近いところはケアをしてあげないといけません。
このように2重にケアをしてあげることで何年経っても結線不良とはオサラバできます。
私はビニテーを良く使いますが(ビニテーの方が純正っぽいので)一般の方で何か付けるときなどはビニテーよりタイラップの方が早いし簡単でおススメです。
前にも書きましたがハンダは目的ではなくて手段です。
結線不良を起こさないようにハンダをするんです。
ハンダをすることが目的のショップが多いのが現実ですから前の記事のような下手くそなハンダが多いです。
下手なハンダだったらタップの方がましなんじゃね?って事もあります。
 
せっかく長く乗る車ですから安全に使いたいですよね!!
 

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